高校中退だけど医学部

高校中退から医学部にいる人の雑記

高校中退でも医学部受験の面接を乗り切るコツ

高校中退は面接において不利に働くと思います。私自身も一度M大学を合格平均点が超えているにも関わらず面接一発アウトでしたし、同じく高校中退の友人も医大生になる前に国立大学で面接一発落ちを経験していました。

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こんな記事も出るくらいですし、高校中退、高卒認定で医学部に合格するには一度くらい面接落ちを経験しないといけないのかもしれません。では、その面接を乗り切るにはどうすればよいのでしょうか。中退していても、面接官が「こいつはすごい」と思うような経歴や能力を持っていないという前提でお話していこうかと思います。

 質問に対する答えは年齢相応の「普通」を目指す

普通を目指す理由

面接官はこの受験生はまともなのか、ちゃんと大学を卒業して国家試験に通るのか、その後一緒に働けるのか、このようなポイントをもとに受験生を評価しているはずです。ただでさえ高校中退というだけで、奇抜な経歴の持ち主です。少しでも面接官が「ん?」と引っかかるようなことを言わないことが最善です。確かに面接官の興味をひいたり納得させるようなアイデアを言うのが加点にはつながるのでしょうが、たとえそれが良いアイデアでも、違う考えを持っている面接官に当たったら減点される可能性が出てしまいます。加点も減点もしにくいような、面接本に書かれている一般的な答えをちゃんと用意して、面接に臨むようにしましょう。

年齢相応の受け答えとは

もしあなたが18歳や19歳だったら読み飛ばして構いません。おそらくこの点においては不利になることはないでしょう。しかし2浪以上の皆さんは、現役生と同じような答えをしない方が良いかもしれません。面接対策本を読んで実践していけば恐らくほとんどは問題ないとは思うのですが。

歳を重ねているのであれば、その同年代の人たちと同じような受け答えができるのか、社会常識は身についているのか、このようなポイントも見られていると考えた方が良いでしょう。例えば、二十代後半なのに、気の利かない現役生と同じような受け答えだったらどう思うでしょうか?現役生では若いからと大目に見られることでも、歳を取ったらそういうわけにはいかないでしょう。

高校中退の理由は慎重に話す

どの大学でも確実に聞かれるのが、高校を辞めた理由でしょう。この答えですが、正直に話すべきでしょうか。私はそうは思いません。もちろんすべて嘘で塗り固めるのは避けた方が良いですが、自分に不利になるようなことは言うべきではありません。

「病気で高校を辞めた」系は特に慎重に

大学は「医師あるいは研究者として長く活躍してくれる人間」を求めています。「自分は○○という病気で辞めて…」というと、まず面接官が不安になるのは「こいつは卒業できる体力はあるのか?」でしょう。医学部生活は結構ハードワークです。大学にもよりますがテストが一か月続いたり、留年を懸けたテストなんて日常茶飯事です。心身ともに疲弊しても最後まで踏ん張れないと留年してしまうことがあります。留年で済めばいいですが、何度やっても踏ん張れず退学していく人間もたくさんいます。そういう前提がある中で、「高校を辞めるほどの病気になった」といういのはインパクトが強いわけです。先に挙げた秋田大学を落ちた女性は起立性調節障害」であったそうですが、これも循環器や小児科の医師であれば思春期特有のものと分かるでしょうが、医学部の面接には医師以外の研究者もいるので、理解されなかったのかもしれません。

ではどう答えるのが正解なのか

私自身もあまり答えは出せていないのですが、「面接官を不安にさせない」かつ「納得のできる」ような答えを用意しなければなりません。例えば起立性調節障害を例に高校を辞めた理由を作るのであれば、起立性調節障害と一言にまとめるのではなく、「通学時に満員電車で長時間乗らなければならず、何度も休憩を取らないと学校に通えなくなった。」などと、具体例から入れば少しはインパクトを減らせるのではないかと思ったりします。もし何か良いアイデアがあれば教えて頂ければと思います。

面接の緩い大学を志望校にする

これを守るだけでも全然結果は違ってくると思います。結局、変わり種を取るかどうかは大学の方針や雰囲気に拠るところが大きいと思います。自宅から通えるところ、自分の行きたい大学などたくさんあるでしょうが、ぜいたくを言っている場合ではありません。

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このようなサイトを見ておいて、寛容不寛容を把握しておくのは大切です。

ディスカッションという選択

個人的なことを聞かれない、ディスカッションをさせる大学は意外に穴場かもしれません。例えば旭川医科大学は私が受験した時はディスカッションでしたので、一切個人に関する質問はされませんでした。このタイプの面接はまた違う難しさはありますが、高校を辞めた理由を述べなくてよいというのは最大のメリットだと思います。

一度有名大学に入っておく

時間もお金も手間もかかりますが、これが意外に大きい効果があるのではないかなと思います。仮面浪人という形になり、精神的にもキツいかもしれませんが、保険にもなりますし、面接官には「ほかの有名大学でやっていけるのならば、うちでもできるだろう」という評価になる可能性があります。少なくとも最終学歴中卒よりはまだマシです。

医学部ばかり受けずに、毎年早慶の文系あたりを受けておいて、そこしか受からなかったのであれば、とりあえず進学してみるのが近道かもしれません。

最後に

オーソドックスな話は省いて、高校中退に焦点を当ててみましたが、これ以外にも何かアイデアがありましたら教えて頂けると大変助かります。