高校中退だけど医学部

高校中退から医学部にいる人の雑記

仮面浪人のコツ

高校中退した人間にとって仮面浪人は推奨されるべきと以前の記事でも書きました。

chutai-igakubu.hatenablog.com

 一般的に仮面浪人で成功する人は少ないと言われますが、それは当然だと思います。だって普通に浪人している人より、勉強時間が取れないのだから。じゃあどうするかっていう話をしていこうと思います。

仮面浪人の方針は大きくわけて二通り

・なにがなんでも来年合格する

・卒業するまでにいつか受かればいいや

面接落ちを経験した私は、どうせ高校中退なんて受からんのだと実力もないのに思い込んでいたので、後者の考えで大学に通っていました。卒業するまでに受からなかったら適当なところに就職しようとさえ考えていました。馬鹿みたいに甘えた考えですが、受験を気楽に考えた結果、力が抜けたのか多少成績も伸びましたし、無事合格できたのです。

どんな人が仮面浪人するべきか

昨年度入試にあともうちょっと足りなかった人、運悪く苦手分野ばかり出て落ちてしまった人は仮面浪人でも大丈夫だと思います。逆に、D、E判定なのにこの大学を出たいからと言って、仮面浪人に走るのは危険です。大学生活・受験勉強どちらも中途半端になり、高確率で受験に失敗し、そういう人に限ってなぜか大学で孤立しがちです。

仮面浪人するなら私立文系

やはり仮面浪人に向かない学部はあります。まず無理だと考えるべきなのは医療系です。こいつらは忙しすぎます。仮面浪人なんて超人しかできないでしょう。よく医学部に受からないから歯学部行って再起を図るなどと言う人がいますが、正直やれて教養のときだけかなと思います。しかも、人数の少ないムラ社会ですから、仮面浪人なんてしようものなら一瞬でバレるんじゃないかな。

やはり仮面浪人するなら私立文系一択です。私の仮面先であった慶應経済なら数学英語で入れますし、入学後もモノすごく楽です。単位取得難易度も低いですし、そもそも取らなくてはいけない単位数も少ないです。しかも元々東大落ちが多いので仮面浪人に対する理解があります。バレてもあまり問題はありません。そもそも先にも書きましたが、早慶以上に合格できるくらいの学力がないのであれば、おとなしく浪人した方が吉です。

友達は作るべき

仮面浪人自体が成功率が極めて低く(私の通う医学部にも純粋に仮面浪人で入った人は殆ど聞きません)、失敗した時のリスクを考えれば、一緒に遊びに行けるくらいの友達は作るべきだと思います。サークルに入るのは流石にやめたほうが良いでしょうが、同じようにサークルに入らないで資格取得を目指している友達を作れば、お互いに勉強しつつ息抜きといういい関係が築けます。仲のよい友人には仮面浪人をカミングアウトしてもいいのではないかと思います。

一日どれくらい勉強できるか

 これは学部にもよるところが大きいとは思うのですが、平日4~5時間、休日8時間程度と思っておいた方が良いと思います。想像以上に大学の図書館で受験参考書を開くのは勇気が必要で、結局あまり集中できなかったので、予備校の自習室で勉強するようにしていました。大学では大学のこと、受験は別の場所で、と切り替えてやった方が結果的に捗ると思います。ここで身につけたテクニックは多分大学に入ってからも活きます。

選択科目の選び方

必修科目は必ず仮面浪人でも取りましょう。では選択科目はどうするか。私が選択科目を選ぶ基準は以下でした。

・本を読んだうえで書かせるような重いレポートがない

・レポートと出席だけで評価される

・テストはあっても茶番程度、受ければ受かる科目

いわゆる楽単と言われるものを中心にとっていました。慶應ならリシュルート、早稲田ならマイルストーンなど私立文系ならそういう雑誌は参考にしましょう。

学年末試験センター試験・私立入試が重なる問題

こればかりはしょうがないので、定期試験は合格できるくらいに勉強しておき、センター試験は普通より早めに対策スタートするという形を取るしかないでしょう。私の場合は、センター試験の前日の夕方にテスト、翌日の朝にテストだったので結構大変だった記憶があります。センター直前の追い込みはなかなかできないと考えた方が良いでしょう。必修でないのであれば、思い切って切ってしまうことも必要かもしれませんが、あまり推奨はしません…。

受験校は減らす

せっかく進級・卒業を前提に受験をするのですから、出来るだけ受験校は絞っても精神的にはきつくないはずです。私自身は、場慣れで慶医(記念受験のような感じで当然のように落ちましたが)、国立前期、産業医大で受験校を組んでいました。後期に産業医大を組み込んだのは、面接を実際に受けてみて面接落ちのリスクが低いと感じたからです。受験校を減らしたおかげで、過去問も十年分以上解けましたし、面接対策も余裕をもって行えました。受験校が増えればその分、勉強時間が減ると考えて、自分が本当に通いたいと思う大学だけを受けるべきです。

終わりに

これはあくまでも自分の体験談をもとに主張しているだけであって、これが正解とは限りません。私と全く逆の方針で受かった人もいるとは思います。あくまでも一つの考え方として、参考にしていただければと思います。質問があれば適宜記事の中で回答していきたいと思います。